前十字靱帯損傷したら可動域を取り戻しましょう【これ重要】

ACL(前十字靱帯)関連

keyword:前十字靱帯 手術前 可動域訓練

この記事の著者

✓理学療法士10年目

✓認定理学療法士【スポーツ理学療法・臨床教育】

✓日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー

✓大学病院勤務

こんばんは。まつたくです。

先日のこんなつぶやきをしました。

手術前にした方が良いことで過去にもまとめています。

→手術前にも運動することが大切【スポーツ復帰のために】

手術前に膝の可動域を取り戻すことは重要です。

今回はここを深掘りしていきますね。

✅️もし前十字靱帯を損傷したら、まず可動域を取り戻せ!

もし膝を受傷した場合に、

・痛み

・腫れ

・筋力低下

これらを確認しておきましょう。

特に痛みや腫れは、膝の可動域や筋力に大きく関わります。

痛みに関して

・じっとしてても痛いか?
→安静時痛、緊急性が高いかもしれない(骨の可能性も・・・)

・曲げ伸ばしをしたら痛いか?
・体重をかけたら痛いか?
・力を入れたら痛いか?
→運動時痛、伸張痛、荷重時痛。
筋肉や靭帯や関節を痛めている可能性が高い。

この辺りを確認しましょう。

何もして無くても痛いは結構怖いです。

その場合は骨などの変形がないかも見ていきましょう。

動かしていたい場合には、もちろん骨折の可能性も残しつつ、色々確認します。

動かせる場合には筋肉や関節構成体を痛めている可能性があります。

なので注意が必要です。

痛みは起こしてしまうと防御性収縮といって防御反応が起きたりします。

これが厄介で重なると筋肉が硬くなってしまい、筋肉自体にも痛みを感じます。

この防御性収縮をなるべく出さないようにリハビリすることが重要です。

腫れに関して

腫れは見た目にもわかりやすいです。

一つの基準としては膝の場合、膝のお皿の見え方に左右差が無いかをみます。

ぼやっと骨の部分が見えなくなっているとおそらく腫れています。

この腫れはもかなり厄介で、腫れていると筋力は絶対に落ちます。

腫れを起こしてしまうと、筋肉自体が萎縮することも分かっています。

またAMIという力が発揮できない状態にも陥ります。

こうならないための対策が重要です(後で話します。)

筋力低下に関して

可動域を制限している理由に筋力低下もあります。

これを「ラグ」といいます。

人に膝を動かしてもらったときと、自分で膝を動かしたときに差があれば筋力が落ちている可能性が高いです。

これもある意味可動域が低下している状況になります。

この筋力低下は、先ほどの痛みや腫れによる影響が大きいです。

なのでまずは痛みと腫れをなんとかしなければいけません。

✅️痛みと腫れには適切なRICE処置を

この痛みと腫れに関して、急性期(ケガした直後から)の対応が非常に重要になります。

応急処置の方法の中にRICE処置という方法があります。

これは過去の記事をご参照ください。

→ケガをしたときに知っておいてほしい4つのポイント

腫れに関してはこの中でも

「圧迫と挙上」が重要になります。

圧迫は締めすぎても危険ですし、ゆるくても効果はありません。

ちょうど圧迫がかかるくらいが良いのです。

すごく曖昧ですよね。

挙上は何を持って挙上するかというと、

「自分の心臓の位置よりケガした部位を高くする」

これを案外知らない人が多いですので実践しましょう。

足の場合は寝転がって椅子かなんかに足を乗せておけば良いです。

ケガした時にこういった初期対応が取れているかどうかが大事です。

初期対応でその後の痛みや腫れ、筋力低下の状況に大きく影響が出ます。

しっかりと対応してあげる事が大切ですね。

✅️筋力低下は筋トレを

筋力低下が起きてしまった場合には筋トレが必要です。

もちろんがむしゃらにしてはいけません。

まずは痛みや腫れが取れ、可動域が確保されるのが最優先です。

その後に筋トレを進めていきましょう。

特に大事なのはこのタオル潰しといわれる「セッティング」という筋トレです。

方法など筋トレに関しては詳しくまた話しますね。

筋肉を動かすことで何が良いのというと、循環が変わります。

なので先ほど腫れが引いてからと言いましたが、可動域を獲得するためにも筋トレをする事が必要です。

あまりにも腫れていると筋肉を使うことすら難しいのでここは注意です。

とにもかくにも、筋トレは負荷がかかることなので専門家への相談をして下さい!

これを教えてくれない専門家は専門家と言えないので別の所に早急に相談しましょう!

✅️まとめ

膝の可動域を取り戻すためには

・痛みを最小限にし

・腫れを早く引かせ

・筋力を戻していくこと

が重要です。

加えて言うなら感覚ですが、これはまた別の機会にお話ししますね。

もし膝を痛めていたまずは専門家にご相談を。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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