■keyword:膝、前十字靱帯、手術、手術の後
この記事の著者
理学療法士10年目
認定理学療法士【スポーツ理学療法・臨床教育】
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
普段は大学病院で勤務しながらスポーツ現場でもトレーナーとして働いてます。 高校生のサポートや、大会での救護活動を中心に、スポーツ現場に出ています。 臨床ではACL損傷後のリハビリテーションを中心におこなっております。
こんばんは、まつたくです。
前十字靭帯に限らず、膝の怪我をした際に、その後どうなるのかなと不安になるかと思います。
漠然とした不安が多い中、手術前や手術後に
これどうなるのかな?
そーいえばこれ聞いてなかった!
とか思うこともあると思います。
患者さんからよく聞くのは、
「お医者さんには聞きにくい(悪い意味ではないです。)」
「誰に聞いたら良いかわからない」
ということ。
今回は
○リハビリの開始時期について。
○どのくらいで杖無しで歩けるようになるのか。
○仕事復帰の目安について。
こんな悩みにお答えします。
✅手術を受けるけどその後どうなるのか?
【結論】痛みはあるけど、普通にご飯食べたりトイレ行ったりします。
今回は前十字靭帯の手術について話します(特に当院の話をします)。
手術当日は絶食になるのでお腹が減ります。
手術は大まかに2時間くらいで終わります。
麻酔などの時間を含めればもう少しかかるかもしれません。
手術が終われば手術台の上でまず起こされます。
そのままベッドへ移って、入院した病室に戻ります。
その後は麻酔の影響もあり少しぼーっとしますが、数時間でご飯も食べれるようになります。
手術した膝は、麻酔が切れてくるとだんだんと痛くなってきますが、痛みどめの薬などをうまく使ってコントロールしていきます。
そこからの流れは病院によって違いがあります。
なので色々確認してみると良いと思います。
こうやってみると、手術をしたからすごいことをされるのでは無く、いつも通りの生活をします。
ただ痛いので看護師さんがいろいろ手伝ってくれますので、安心してください。
✅いつからリハビリが始まるのか?
【結論】病院によって始まるタイミングが違う
こういってしまうとはい終わりとなっちゃうので、当院の話をまたしますね。
当院では、手術して3日後からリハビリが始まります。
3日目からリハビリが始まりますが、それまでのところで車椅子に乗ったり、トイレに行ったりは自分でしなければいけません。
ここは病棟の看護師さんがしっかり指導してくれます。
ただこの3日間が大変で、術後3日間はニーブレースという装具をつけられます。
中々動かしづらいですし、手術した影響で足に力が入らないので足がものすごく重たく感じます。
それでも生活があるので、なんとかうまいことして動かなければいけません。
この期間が1番辛いかもしれません。
その後リハビリが開始される時には違う装具に変更します。
ここから伸ばす制限を少しつけた状態で、曲げ伸ばしや少しずつ体重をかける練習をします。
ここからが本格的なリハビリの開始になります。
また施設や病院によって異なるのですが、早い病院は術後翌日から歩きます。
5日で退院するなんて病院もあります。
なので手術前にどのくらい入院するのかなどもしっかり聞いておくと良いですね。
✅どのくらいで歩ける?
【結論】早くて手術の翌日、杖もなく歩けるのは手術後10日くらい
これも正直言うと医師の考え方によって方針が変わります。
うちの病院では、術後3日目から松葉杖で歩き始めて、7日から10日で全体重をかけて歩けるようになります。
術後翌日から全体重をかけて歩く病院もあれば、術後1ヶ月で全体重をかけて歩く病院もあります。
この辺りは少し調べればわかると思いますが、中々細かく書いてないので経験者に聞くか、口コミで自分の周りの病院のことを調べておいても良いかと思います。
✅仕事復帰はいつ?
【結論】退院後翌日から働ける
早い人は退院した翌日から働いています。
ただこれも、仕事内容によります。
重たいものを持ち上げたり運んだりしなければいけない仕事は正直難しいかもしれません。
この重いものが厄介で、医師によっても異なりますが、
5〜10kgくらいのものになります。
5kgも荷物にしたら普段からもっているものもありますよね。
あとは小走りなど急いでおこなわなければいけない仕事も難しいです。
なので仕事の配置転換なども必要かもしれませんが、3ヶ月もしたら走れるようになるので一時的に異動などができればそれでも良いと思います。
✅️まとめ
なんとなく漠然と抱えている不安が消えたでしょうか?
病院によっては特色がありますが、ある意味うちは大多数に入る方の病院だと思います。
リハビリとなればやり方はいろんな方法があるのでなんとも言えませんが、もし私が視るとするならば、しっかりと運動療法で効果を出せる自信はあります。
リハビリのコツも過去記事あるので是非こちらを参考に。
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