■Keyword:ロングスロー 高校サッカー
この記事の著者
理学療法士10年目
認定理学療法士【スポーツ理学療法・臨床教育】
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
普段は大学病院で勤務しながらスポーツ現場でもトレーナーとして働いてます。 高校生のサポートや、大会での救護活動を中心に、スポーツ現場に出ています。 臨床ではACL損傷後のリハビリテーションを中心におこなっております。
こんにちは、まつたくです。
こうこう高校サッカーせ選手権も大詰めですね。
なんだか世間では
「ロングスローおもんない」
「つないで点取るのがサッカー」
だったりなどいろんな声があがってますね。
準優勝した青森山田なんて17得点中、8得点がスローインからなんです。
すごくないですか?
サッカーやってて、さらにいまトレーナーとしても活動してる私の視点からお話ししていきます。
結論からいうと、わたしは「あり」派です。
✅そもそもスローインって
まず1つ、スローインは「セットプレー」です。
あとスローインって普通あんなに飛ばないんですよね。
わたしは20mも飛ばないかと思います。
なので、「コーナーキック」や「フリーキック」と同じなんです。
ロベルトカルロスが40メートルのフリーキックを決めて、
「おい、そんな遠くから卑怯だぞひきょう」って言えますか?(ロベカルが古いかな)
そんな感覚です。
1つの戦術としてみれば、ないよねーとはならないです。
✅ロングスロー投げるのはすごい
1つ考えてみてください。
両手を使ってあんなにサッカーボール投げられますか?
あれ投げれるのすごいんです。
まずは肩周りの柔軟性。
あと手首のスナップ、この辺りがすごい重要です。
うまくコントロールして遠くに飛ばすのにすごく技術がいるんです。
フリーキック蹴る人も練習してうまく四隅に蹴れるようにしますよね?
単純に、コーナー蹴る人ってコントロール良かったり、いい球蹴る選手です。
それと同じでロングスローも選ばれた選手なので、「ベッカムがコーナー蹴るの卑怯だ」「ベッカムが蹴るのおもんない」とは言わないですよね。
✅️なぜ批判されるのか?
なんでそんな事言うんだろうと考えたときに、思いついたのが、
・スローインは数が多い
・スローインは得点に絡むプレーが少ない
・ただ背の高い選手、フィジカルで勝ててしまう
・プロの試合や代表戦で見たことがない
などが考えられます。
確かにスローインはサイドラインを切れば何回でも行うので特別感が少ないこともあります。
そもそもスローインってセットプレーという認識が少ないです。
またフィジカルが勝ってしまうというのも分かります。
あとはよく見るプロの試合ではあまり見ないですよね。
この辺りが批判や反対派の意見の裏にあるのかなと思いました。
日本の未来がないという話にもなりますが、ここ数年でロングスローは増えました。
この選手達はおそらく大学に進学して大学サッカーを選択選手も多いです。
現在の日本の大学代表チームは実は世界でもトップクラスの成績を収めています。
実はこういった育成年代が大学でも頑張っているんですね。
なので一概にサッカーのレベルが落ちているとはいえません。
✅まとめ
ロングスローってすごいんです。
あと思うのが、高校サッカーって負ければ終わりなんです。
しかも高校生のあの時間には2度と戻れないんです。
どんな形でも(卑怯な手以外ですね)点をとって次に繋げたいんです。
それを外野が、つまんないとか、おもんないとか、何言ってるんだろうと思います。
高校生に多い、セットプレーのトリックプレーなんかも一生懸命考えてるんです。
高校生ってプロと違って、精神的に未熟な選手たちが闘ってます。
実力も均衡します。
どうやって点をとって次に繋げるかをしっかり考えてやってます。
そんな選手たちがそんな大人のコメントみてどう思いますかね?
今回はロングスローについてでした。
ありがとうございました!
- ACL損傷をゼロに!!
- 怪我に泣くスポーツ選手をゼロに!!
- 子ども、アスリートの未来をカタチに!!
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