【情熱】大きな忘れ物(私がスポーツトレーナーを続ける理由)

日々のつぶやき

keywords:理学療法士、アスレティックトレーナー、両立

この記事の著者

理学療法士10年目

認定理学療法士【スポーツ理学療法・臨床教育】

日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー

大学病院で勤務しながらスポーツ現場でもトレーナーとして働いてます。

臨床ではACL損傷後のリハビリテーションを中心におこなっています。

こんにちはまつたくです。

久しぶりになってしまいました。

先日ふとスポーツ現場でこんなことを言われました。

普段病院勤務していてこうやってスポーツ現場にも出ていて、大変ではないですか??
普段忙しいと思うのになぜスポーツの現場にも来るんですか??

たしかにこういった活動をしている人は理学療法士の中では希少かも知れません。

今日はなぜ理学療法士をしている傍ら、スポーツトレーナーをしてるのかという話を深掘りしていきます。

結論はスポーツが好きと言うことなんですが、私の経験談を含めお話ししていきますね。

✅スポーツトレーナーが好きなのか?

私は自分がスポーツトレーナーという仕事を好きでやっていると10年間思ってました。

確かに好きです、この仕事。

自分にしかできないことがあるし、なにより選手や監督から必要とされる、とても素晴らしい仕事だと思います。

また怪我をしてしまった選手が、復帰をして思いっきりプレーしている姿を見るとほんとうに嬉しいです。

スポーツトレーナーが好きなのかという問いに対しては自信を持って好きと言えます。

では元々理学療法士になったときに本当に好きだったかと言われるとそれは

「NO」

です。

今スポーツトレーナーが好きなのは、いままでやってきた過程が、とてもやりがいがあり、

素晴らしい仕事であると分かったから好きになれています。

じゃあそもそもなんでスポーツトレーナーを目指したかというと、

これははっきり言って、先輩からのお誘いです。

「スポーツ好きだよね。こんな活動あるから一緒に行ってみない?」

と言われたのが最初のきっかけです。

ある意味自分から求めていたものではありませんでした。

そこから始まったスポーツ現場での活動ですが、今まで続けられているのは好きだからという

単純な理由だけではない気がしました。

✅スポーツトレーナーになることが夢だったのか?

改めてふと思い返してみました。

スポーツトレーナーになるのが夢だったのか?

スポーツトレーナーという仕事が好きで続けているのか??

たしかに高校生の時に描いた夢はスポーツに関わる仕事はしたかったのは事実です。

ただ、スポーツトレーナーになることは『ある夢』を叶えるための手段だったように思います。

高校3年のあの時、何を目指し、何を感じていたのか。

それはきっと『後悔』だと思います。

小学生からずっと時間をかけて続けてきた、何よりも1番にして熱いものをかけて取り組んできたサッカーが終わってしまったという後悔です。

高校サッカー選手権の島根県大会決勝。あのときの悔しかった思いが忘れられません。

何でこれしなかったんだろう。

何で簡単なことが我慢できなかったんだろう。

何で自分の意見を言えなかったのだろう。

2006年11月、あの時果たせなかった夢を取り戻すために、今も高校サッカーへのこだわりは消せません。

本当にあの試合、あの舞台で勝ちたかった。

全国大会へ行きたかった。

全国大会に行けてる選手は少数派。

ほとんどの選手が、全国大会という舞台を目指し、その夢を叶えることができなかった選手です。

できることならもう一度あの頃に戻って本気でやりたい。

無我夢中でボールを追いかけていたい。

そんなことができる高校生がうらやましくて、うらやましくてたまらないです。

できればその仲間に自分も入れてほしい。

きっとそんな思いが、いまのトレーナーとしての原動力になってるのだと思います。

なのでスポーツトレーナーは『手段』であり、

私の夢は今でも『全国大会へ行くこと』なんだなと思いました。

じゃあ大人になった今、選手としては全国大会に行けません。

自分に何ができるのか。

理学療法士、アスレティックトレーナーとしてできる最大の貢献とは何か。

それは、

『好きなスポーツを怪我なく、3年間ぶっ通しで続けれるようにサポートし、全国大会へ出場すること』

だと思います。

自分はコーチでもないし、監督でもない。

サッカーの知識はあるけどサッカーを教えることの専門家ではありません。

だけど、みんなにはより長く、1試合でも多く、続けて欲しいんです。

これは私が得た教訓です。

ケガして大好きなスポーツが出来ない苦しみは今となってすごく分かります。

そんな選手たちをたくさん見てきました。

私が関わっている選手はケガさせたくありません。

そんな思いでスポーツトレーナーを続けています。

私はこれからもきっと、私が高校時代に忘れてきてしまった「大きな忘れ物」を取り返すために、選手やスタッフと、一緒にサッカーに打ち込むと思います。

「スポーツトレーナー」という手段を用いて、もう一度あの「全国大会に出場する」という夢を、青春をするために、日々精進していこうと思います。

少し熱くなりました。

  • ACL損傷をゼロに!!
  • 怪我に泣くスポーツ選手をゼロに!!
  • 子ども、アスリートの未来をカタチに!!

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