■Keyword:アスレティックトレーナー ポイント 1回介入
この記事の著者
理学療法士10年目
認定理学療法士【スポーツ理学療法・臨床教育】
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
普段は大学病院で勤務しながらスポーツ現場でもトレーナーとして働いてます。 高校生のサポートや、大会での救護活動を中心に、スポーツ現場に出ています。 臨床ではACL損傷後のリハビリテーションを中心におこなっております。
こんばんは、まつたくです。
トレーナーとして初めての場所に1回だけになるかも知れない指導・介入をするけどなにかコツとかないかな
おそらく、単発で介入することを依頼される事もあるかと思います。
もちろん単発で終わらせないということが大事なのですが、チームの事情によっては1回しか出来ないこともあります。
そんなとき、どう伝えるとよいか、私なりのコツをお話しします。
今回は少年野球のチームに呼んでいただき、トレーニングの指導を行ったので、そのときに感じたお話をします。
✅️事前情報は重要
今回はスポーツドクターと一緒に指導・介入しに行きました。
事前情報は少なく、「人数」「場所」「対象学年」を聞いていました。
1回その場で指導してもおそらくその場限りで終わってしまうと思い、スライドを作成していきました。
スライドを作りながら、改めて考えると困りました。
やはり依頼した側の意図をしっかり把握しておかないとスライドを作成しても空振りしてしまうことがあります。
こういった依頼を受けたときに、本来なら直接依頼主とお話をして準備をしっかりする事は当たり前に必要です。
今回は「冬のトレーニング方法を教えてほしい」という依頼でした。
こういったタイトルを与えられて時には、相手の本心を考えます。
つまり、「○○○だから、冬のトレーニング方法を教えてほしい」の○○を想像します。
「ケガを減らしたい」
「競技力をあげたい」
「寒い時期のトレーニング方法を知りたい」
「トレーニングのバリエーションが知りたい」
「子ども達に専門家としてしっかり説明してほしい」
「オフシーズンにトレーニングをする必要性を伝えてほしい」
いろんな意図があると思います。
こういった自分だったらなんで依頼するのかを考えながらなにを指導するかを考えるのが大事です。
✅️どうやったら興味を持ってもらえるか?
話をする際に興味を引きつける必要がありますよね。
小学生の場合、話をしてもおおよそ右から左に流れてる可能性があります。
そんなときもリサーチが必要です。
今の小学生はなにに興味を持って何が流行っているんだろう?
「冬にトレーニングをすることでレベルアップをするんだ。ドラクエみたいにレベル上げて強いボスを倒すんだよ」
はい空振りです。
そんなことは分かっていました。
おそらく世代が違うだろうなと。。
あえて言うと、これは保護者さんに向けてのメッセージです。
小学生には
「鬼舞辻無惨に最初の段階で挑んだらすぐにやられちゃうでしょ?どんどん強い敵を倒して強くなって最終的にボスに挑むんだよ」
こう伝えると、
「いきなり闘ったらやられるよ」
「そんなん勝てるわけないじゃん」
そんな風に興味を持ってもらえます。
もしかしたら見てない人には分からなかったかも知れません。
ただ指導する年代などに合わせて、今なにが流行っているのか、なにに例えるとわかりやすいか、少し脱線して例え話をすることで理解が進みます。
✅️継続するためのコツ
では1回の介入でなにを伝えれば良いでしょうか?
正直、継続しているかを選手たちに確認することは出来ないですが、指導者の方から話は聞くことが出来ます。
継続するためのコツは、チェックポイントを示すことと、保護者さんを巻き込むことです。
小学生を相手にするときにとても大事なのは保護者さんです。
親は良いことを聞けば、絶対に家でも言ってくれる存在になります。
加えてその保護者さんがチェックできるようになれば最強です。
なので今回はチェックシートを作成して、自分の身体がいまどういう状態なのかを確認していただきました。
それを紙面にして持って行くことで、家にいる時間は確認することが出来ます。
もちろん、小学生自身も意識高く、自分で実施できるように紙に印刷しておくことも重要です。
今回は保護者の方がビデオも撮ってくれていたので、トレーニングなどは後でも確認できます。
本来なら自分で撮影して気軽に見れるように準備しておくのも良いかなと思っています。
そういったときにYouTubeは便利なもので、自分のCHANNELで説明できるのでとてもありがたいです。
動画は以前作ったものでクオリティが低いですが、少しずつこちらも充実させていきたいですね。
✅️まとめ
単発での介入では
□自分ならどんなことを聞きたいかを考える
□興味を引くために今流行っているものなどを調べる
□チェックシートなどを作成する
□保護者を巻き込む
こういったことをポイントとして抑えておけば、また呼んでいただける可能性も高くなると思います。
こういった活動してケガをしっかりと防げれば良いなと思います。
- ACL損傷をゼロに!!
- 怪我に泣くスポーツ選手をゼロに!!
- 子ども、アスリートの未来をカタチに!!
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