陸上ホッケー日本リーグ大会救護にて

スポーツ現場での活動

島根県にはホッケー日本リーグに所属している、セルリオ島根という実業団チームがあります。

日本リーグの2部に所属していますが、サッカーでいうと『J2』、バスケでいうと『B2』と結構すごいところに所属しています。

チーム数自体が少ないので、大学のチームなども所属しています。

マイナースポーツであるものの、島根県横田町はホッケーの街というくらいホッケーが有名な町で、前年度の国体で優勝するくらいの実力を備えています。

そんなホッケー日本リーグの会場救護を行ったので少しまとめます。

・担架のレクチャー

医療資格を有する者は2名いましたが、他のスタッフとしては見学などの学生でした。

学生に担架のレクチャーをして、何かあったときに備えました。

リーダーを決めておき、声かけや合図をすること。

どの方向に進むか、どうやって担架に乗せるのか、などレクチャーし、準備しました。

・マイナースポーツという環境

2年ほど前から関わらせてもらってますが、スポーツをしていく上ではとても良い環境とは言えません。

リーグに所属しているチームは岐阜や愛知、関東の大学などですが、夜通し、バスで移動し、試合前の会場で仮眠を取っている選手も多く見られました。

試合直前に寝ること自体が正直、衝撃的でした。

ただ、移動時間も長く、ずっと座っている状況でいきなり動き出すというこのリスク管理の無さにもびっくりしました。

実業団に関しても皆さんが仕事を抱えながら所属し、週末にプレーしているという状況です。

・試合日程に関して

日本リーグは年間試合数は少ないですが、1会場に6チーム(8だったか?)を集め、2日間連続で行います。

移動してから1日を闘い、二日間かけて2試合して、終わればまたバスで移動して帰り、月曜から仕事をするというハードスケジュールです。

もちろんコンディションは良くありません。

肉離れなどのケガ持ちもたくさんいましたが試合には出場している状態でした。

・どんなケガが多いか

ホッケーは腰痛や打撲が多いです。ホッケーのボールは硬式野球ボールくらい硬く、少し大きいくらいです。 

またスティックによる切創、裂創もあります。

スティックの長さは決まっており、中腰になることが多いです。なので腰痛も多いです。

また前傾姿勢で行うため、ハムの肉離れなども多い状況です。


今回の救護で対応したのは2件。

1件はまぶたの裂創。もう1件は頭部の裂創でした。

まぶたの裂創に関しては、すぐに止血し、ステリテープと絆創膏で処置しましたが傷が深かったので、試合後に病院に行ってもらいました。

顔面に打撲もあるとおもったので簡単に脳震盪の評価と、眼球運動の確認をし、目を痛めていないかを確認してプレーに戻りました。

最初に傷をしっかりと水で洗浄するべきと反省。

2件目の頭部裂創もスティックによるもので、こちらは出血が多く、また頭皮ということで、処置がしにくく、救急車の要請をしました。

出血量も多く、選手も動揺していたのでしっかりと声かけをすること。

動揺するような事をいわないように注意しました。

後日確認したら二人とも何針か縫ったとのことでした。

出血の対応で一番大事なのはトレーナー自身の感染対策。

手袋の準備や血がついたものの処理など注意が必要です。

今後もいろんなスポーツのサポートをしていきます!!

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