今回から少し、ACL損傷(前十字靱帯損傷)についてお話ししていきます。
以前、兄とコラボして研修会をした際に、担当させてもらった資料を参考にすすめていきますね。

これはスポーツ障害を予防するために必要な思考過程と言いますか、セラピストが行わなければいけない過程を指しています。
我々臨床家は予防や傷害後のリハビリテーションのみに関わるのでは無く、現状の状況や受傷機転などデータを集めていき、予防につなげていく作業が必要になってきます。
ただ現在では「発生状況の把握」や「傷害の原因」は多くの文献が出ており、それを参考にすることが多いです。
地域の臨床家として必要なことはどのようなプログラムを立てて予防や再損傷を無くすかと言うことが大事だと思っています。

これは競技別のACL損傷の発生率を表しています。
見て分かるように、バスケ、アメフト、サッカーなどが多くなっています。
ただこれは海外の論文ですので競技人口の問題など日本とは違う現状があります。

これは年齢別のグラフですが、女性は若年者、男性は若年から中年まで損傷率が高くなっています。
日本では特にそうですが、15歳から損傷リスクが上がります。
これは高校生になり、練習量が上がること、また女性の場合は初経がおわり、身体の変化が起きてくることが考えられます。
日本では特にバスケをしている女子高校生というだけで、ACL損傷リスクが高まるというデータもあるため、バスケットボール協会は独自に予防プログラムを作成し、普及に努めています。
島根大学のデータを見ても、バスケ部女子が一番ACLを受傷していることが分かりました。
ついで男子バスケ、女子バレー、男子サッカーなどの球技に多いという事が分かります。
またストップ、ダッシュ、カッティング、ジャンプなどの急激に力が加わるようなプレーをする競技に多いと言えます。
これらをやっている選手は特に注意しておく必要があるし、指導者の方に関しては、何かしら予防プログラムを練習の中に入れていくことが重要だと考えます。
予防プログラムに関しては
・バスケットボール協会
・日本サッカー協会
などにも乗っていますので参考にしてみて下さい。
今後私が独自に考えているトレーニングなどに関しても記事にしていきますのでそれもお楽しみにして下さい。
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