ACL損傷を予防するために⑦〜トレーニング〜

ACL(前十字靱帯)関連

今回はトレーニングについて話していきます。

まずは手術後のトレーニングを述べていきます。

その後に予防するための一般的なトレーニングなども紹介していきますので最後までお楽しみ下さい。


メディカルリハビリテーション

これは膝自体の機能を示したものです。

手術後もしくは損傷後これらの機能が失われている可能性があります。

当院では3日間の免荷機関もあるので、術後の荷重は慎重に行います。

この緩衝機能を呼び覚ますために負荷量を調整していく必要があります。

加えて空間内で身体を移動する、特に重心の上下移動をすることが膝の機能としては重要です。

また膝は床との距離感を認知し、床へのリーチ動作を補助していきます。

安定して歩く、走る機能を取り戻すためにはこのような機能が重要です。

これは個人的に大事にしている急性期での治療ステージです。

術後よく患者が訴える、「自分の足じゃない感じ」

臨床していれば聞いたことがあるかと思います。

まず重要視しているのは、自分の足としての自覚を取り戻すこと。

細かくステージ毎に見ていくと上記のように考えていきます。

臨床の中ではこのような問いを繰り返しながら訓練を進めていきます。

運動器の疾患は末梢だけが問題かというとそういうわけではありません。

求心性情報が変質すると最終的に出力される運動意図や運動自体に変質が生じます。

それらを末梢からでは無く、中枢からも変化させることが重要になりますし、効率的です。

まとめるとメディカルリハではこれらを進めていく事になります。

運動器がもつ3つの視点として以下のものがあります。

靱帯を再建するだけでも不十分、筋力をつけるだけでも不十分です。

そこに意図を持ち、情報がつくれる状態にすることが重要です。

情報が作れるというのは最初の方でも述べましたが、「膝で距離が認識できる」「床との距離感が分かる」「足がどの位置にあるか分かる」などの様な状態のことです。

これに加えて、可動域アップや患部外トレーニングをすることが推奨されています。

患部外トレーニングや可動域訓練に関しては動画を参考にして下さい。

ACL術前後のトレーニング

アスレティックリハビリテーション

アスリハで重要なことはこの図にまとめてあります。

基本的にはダイナミックな動きになってきます。

その中でメディカルリハでしっかり出来ていることが身についているかが分かってきます。

ここでは少しずつランニングやジャンプ、カッティング動作など確認していく必要があります。

またこのアスリハで獲得しておきたい能力としてアジリティ能力があります。

アジリティを分解した図になりますが、ここで重要なのは動作のみならず、知覚意志決定という能力があるということです。

予測や状況の把握はその競技に精通しているかどうかも重要になってきますのでここは経験という数値が重要になってきます。

リハ室内での単純なリハビリのみでは完結しないのがアスリハで、やはりここから先は現場に足を運んでいくことが重要になってくるかと思います。


予防トレーニング

これは日本鋼管病院の大見先生が出されている論文です。

予防トレーニングに関しては日本鋼管病院の論文をあされば、すごく良いデータを見ることが出来ます。

予防に関しては簡単にまとめると、「股関節機能の向上」「動作時のマルアライメント修正」「体幹機能の向上」などが主にあげられます。

この論文では神経筋トレーニングが発生率を下げたという結果を示しています。

ここでいう神経筋トレーニングはエアスタビライザーなどの不安定な物の上で立位保持をしたり、バランスを取ったりというのがそれに当たります。

やはり防ぐことが一番です。

これらを疎かにしてはいけません。

明らかにデータが出ているのですから。

真に受けず良いとこはしっかりと盗みながらコツコツと継続する事が重要です。


まとめ

大雑把にトレーニングについて一般的なものについて触れてきました。

ただ、臨床でやっている感じとして、これだけでは防げないのがACL損傷です。

手術後、競技復帰する際に評価をしますが、こいつは絶対にパフォーマンスも上がっているし、ケガすることは無いと思う!!

と自信を持って送り出した選手が数ヶ月で帰ってきたときは本当にショックです。自分以上に選手がショックなのは分かっていますが、かなり落ち込みます。

そんな選手の悲しい顔は見たくありません。

そんな悲しい思いをする選手を造りたくありません。

だからしっかりと科学的に証明されているトレーニングとさらに必要だと思われるトレーニングを追加してサポートしていきます。

次回はエビデンスや論文にはありませんが重要だと思うトレーニングや考え方を紹介していこうと思います。

今回も最後まで見ていただきありがとうございました!!

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