こんにちは、まつたくです。
11月3.4日とライフスポーツサッカー大会という、
島根県サッカー協会主催の大会が2日間にわたって行われました。

その大会の会場救護を依頼され、
トレーナーの重要性を再度確認できたので、記事にしようと思います。
⚽️なぜトレーナーの必要性が高いのか?
まず言いたいことはシニアのサッカー(スポーツ)こそトレーナー、
特に理学療法士の必要性が高いということです。
その理由は大きく4つあります。

- 基礎疾患をもっている
- 怪我のリスクが高い
- 準備不足
- 連戦での疲労
💡ケガのリスクは高い!!
これらの理由があるからこそ我々トレーナーが
現場につく必要があると再度感じました。
一つずつ説明していきます。
⚽️基礎疾患をもっている
まず50歳代以上ということで若年層よりも
疾患を抱えている事が多くなります。
疾患と言っても様々で
- 変形性関節症
- 半月板損傷
- 肉離れ
- 足関節不安定症
- 糖尿病
- 高血圧
など内科的な疾患も含まれてきます。
なので運動することでどのようなリスクがあるか、
把握しておく必要があります。
今回特に多かったのが、肉離れです。
「先週ぶちっといって今痛いです。」
という選手が多数いました。
それでもなんとかテーピングで出場は出来ましたけど、
この年代でもハードに試合数こなす方は多いんだなと
改めて感じました。
⚽️怪我のリスクが高い
これは最初に述べた基礎疾患とかぶりますが、
加えて、加齢に伴い、バランス、筋力、持久力は下がっていきます。
シニアのサッカーといってもサッカーですので、
コートの大きさも、人数も一緒です。
少し違ったのは試合時間は短く、
交代も自由にできる点です。
これはケガのリスクも考慮しての設定だと思います。
もちろん体力的な要因もあっての設定ではあると思います。
疲労が多くなったときに起きるのがケガです。
踏ん張れない、止まれないこれらは筋力などの
身体機能の低下が起きてしまって生じるといっても過言ではありません。
もちろん中には日頃からトレーニングを積んでいる選手も
いましたが数名でした。

⚽️準備不足
これは各チームのウォーミングアップや
クールダウンをみて感じた事です。
ウォーミングアップとしての効果を見込めない様な
アップをしているなと感じました。
単純にボールを蹴るだけ、走るだけで、ストレッチなどの
の要素はほとんどなかったように思います。
またほとんどの選手が口にしていましたが、
「この大会自体が温泉と飲み会がメイン」
との事でした。
たしかに50歳代以上の大会ではそういった
娯楽の要素も強く含まれ、仲間との交流も重要視されます。
ただ、そこでケガをしてしまっては本末転倒です。
皆さん仕事を持ちながら、また地元のリーグで週末の
試合も待っている状態ですので、この大会でケガをしては
様々なことに支障が出ます。
そういった準備も含め、トレーナーが会場管理できるような
システム作りも重要になるだろうなと感じました。
⚽️連戦での疲労
今回の大会では2日間にわたって行われ、1日2試合行われました。
このスケジュールは高校生とやっていることは同じです。
2日目になるとケアを求めてブースを利用してくださる選手が多くなりました。
ただそういったケアを求めてこれる選手はしっかりしているなと思います。
その中で話ししてみても、
このようなスケジュールで試合をすることは普段ないとのこと。
これは大会運営側へも言えることですが、
本気でケガを無くそうと思えばこういった
スケジュールも考えていかなければ行けません。
⚽️実際に現場に出た感想として
実際に現場についていると想像していたこととは違う印象でした。
それは意外と応急処置を必要とするような怪我がおきなかったからです。
ではなぜ怪我が起きなかったのかを考察していくと、
これも試合中にヒントが隠れていました。

- 運動量は少ない
- 危険なプレーが少ない
- スピードがないため衝撃が少ない
💡ケガにつながるようなプレーが少ない!!
⚽️運動量は少ない
単純に運動量が少ないです。
ただ体力も少ないのでその分ケガが多くなると予測してました。
でもそんなことはなく、動けなくなるとすぐ交代し、
体力を回復させます。
なので限界まで頑張って、体力が無くなることもないのです。
⚽️危険なプレーが少ない
本気で闘ってはいますが、お互いの事を尊重しており、
危険なスライディングやタックルはありませんでした。
こんな場面もありました。
距離を詰めるためにプレッシャーにいったはよいものの、
止まることができず、相手に抱きつくようなシーンがありました。
その後は笑いながらごめんごめんと。
相手も止まらなさそうと分かれば、しっかり受ける準備をしてました。
そもそもこのカテゴリーでめちゃくちゃ熱くなる人も少ないのかなと感じました。
ただ自分のケガに対しては、ストイックで痛みを我慢を押して
試合に出場する選手は多くいました。
その辺りの管理が出来るようになればもっと長くプレーできると思います。
⚽️スピードがないため衝撃が少ない
これはなんとなく想像つくと思います。
年齢を増してくると「バランス」「筋力」「持久力」
など色々身体機能は落ちてきます。
トップスピードも下がるので衝撃は少なくなります。
加速度も落ちてくるためぶつかってしまったときの衝撃も減ります。
なので意外にケガは少なかったです。
⚽️まとめ
いろいろ言いましたが、シニアのスポーツは何が起こるか分かりません。
まず会場で1番に確認したのはAEDの位置でした。
搬送経路の確認や救急車が来た場合のルート確認など必要です。

今回特別にと言うわけではないですが、
血圧計やパルスオキシメーターは準備しておいた方がよいです。
内科的疾患なども考慮しておくことや、体調不良の訴えなどに
配慮するという点でも必要です。
トレーナーは
「かゆい所に手が届く」
というのが理想だなと考えています。
どんなものにも対応できる、創造力と技術を身につけましょう。
自分もまだまだ不十分です。
みんなで一緒に勉強していきましょう!
今回も最後まで読んで頂きありがとうございます!
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