こんにちはまつたくです。
スポーツをしていてどこか痛めたことはないでしょうか?
スポーツによるケガはつきものとよく言われますが、
確かにスポーツにケガはつきものです。
ただケガについての正しい知識を得ること、
トレーニングをすることでケガは防げること、
またケガになっても早く復帰を目指せるかもしれません。
今回はそんなケガした際にどのようにしたら良いか、
私の考えを述べていきます。

- ケガした後の対応について
- どこに行けば良いのか
- スポーツを休止すべきかどうか
- 再発予防するためには
💡ケガはしないに越したことはないがしてしまった場合にはそのように対処するのか?
✅️ケガした後の対応がわかる

まず、みなさんスポーツをしていて、
なにかしら痛みを抱えたことはないでしょうか?
・相手とぶつかった。
・ボールか何かが当たった。
・足首をひねった。
・こけてすりむけた。
などケガの場面は多種多様です。
ではどこまでのケガなら続けて良いのでしょうか?
もしかして指導者やコーチからしてみたら
そんな事で休むのかと言われるかもしれません。
ただこの痛みやこの違和感はやめておこうと感じるときもあるはずです。
少し例を出して話を進めていきます。
スポーツをやめるべきかどうか想像しながら進めてみてください。
【サッカーの試合中の出来事】
中学3年生のA君、
サッカーの練習試合の最中に少し足をひねってしまいました。
その直後は痛みが走りましたが徐々に歩けるようになり、
少しかばいながらも走ったり、
ボールを蹴ったりすることが出来ました。
【バスケットボールの練習中の出来事】
高校2年生のBさんはバスケの練習中に、
カットインした際に膝ががくっとなり、その場に倒れ込みました。
なんとか立てるものの、走ることは困難でした。
【ラグビーの試合中の出来事】
Cさんは大学3年生のラグビー部員。
試合中に正面から太ももの前側にタックルをされて、倒れ込みました。
一度は倒れ込みましたが、そのまま立ち上がり、
プレーを続行しましたが太ももは内出血をしていました。
【野球の練習中の出来事】
D君は小学生。ピッチャーをしています。
最近連投も続き、投げ続けていると肩に違和感を感じます。
時折痛みが走りますが、なんとか完投することは出来ています。
これらの場面を思い起こしてください。
こういった場面で選手は自分からスポーツを休むことを伝えられるでしょうか?
指導者やコーチが正しい判断のもと、止めることが出来るでしょうか?
我々トレーナーの観点からすれば、
この4つの場面全てでスポーツ自体を休止させる必要があると考えています。
ただ状況によって変わることはあります。
引退の試合で軽い捻挫をしたが、どうしても出たい、
この試合が最後の試合という場面では
なんとか出さして上げたいと思うのも当然です。
私の中でスポーツを休止させる基準は
「状況」と「受傷の程度」で判断します。
「状況」は先ほどもあったように高校3年で引退の試合など、
譲れない思いをかけている時などを想像してください。
「受傷の程度」はベストなのはスポーツドクターに判断してもらうことです。
軽い捻挫でそのまま走り出せるのか、
体重もかけれないほど痛いのか、
この辺りの違いで判断していきます。
もちろんインプレー中に違和感を感じても
選手達は「できます」「やれます」というでしょう。
なので大事なのは聞き方です。
「いけるか?」と聴けば「いけます」と
答えるのがスポーツ選手です(かなり偏った考えですが。。。)
具体的に歩けるか?走れるか?
などの状況を聴き出しながらプレーを続けれるかをみます。
また我々は動作の異常を見抜けるので、
明らかに走り方やかばっている歩き方をして入れば分かります。
それは監督やコーチに伝えます。
ではケガをしてしまったらどうすれば良いでしょうか?
現在スポーツの世界では一般的になってきた
「RICE処置」は知っておきましょう。
Rest:休息、安静
Ice:冷却
Compression:圧迫
Elevation:挙上
忘れがちなのは「C」と「E」です。
最近ではPRICE(RICEにP:protection(保護)が加わったもの)や
POLICE(Optimal Loading:適度な負荷)に置き換わってきています。
こうなってくると観ていただきたいのは「C」と「E」に
置き換わる物がないと言うことです。
なので受傷した際の圧迫と挙上は重要です。
最近ではスポーツ現場でもアイシングは見かけます。
とりあえず冷やしとくという考え方はある意味では正解ですが、
可能性としては回復を遅らせる可能性もあります。
トレーナーの中では現在賛否両論もありますが、
一般的に現状の医療ではRICE処置はした方が効果的と言えるでしょう。
ただRICE処置は炎症症状を抑える
(過剰な反応を抑えるということ)効果があります。
ずっと続けるのはナンセンスです。
状態を見つつ、腫れや痛み、熱感がなくなれば
過剰なRICE処置はしない方が自然治癒力を高められます。
✅️どこに行けば良いのか?

前述したように基本的に痛みを抱えた際に
まず必要なのは専門家の診断や意見です。
個人的にはスポーツドクターの資格を持った医者に
まずは見てもらうことをおすすめします。
知り合いのトレーナー等がいればまずは相談してもらえば良いです。
整骨院や鍼灸院なども選択肢はありますが、彼らも医者ではありません。
スポーツに関する知識がしっかりある
柔道整復師さんや鍼灸師さんなら良いかもしれません。
しっかりとした診断を受けるためにもまずは医者にかかりましょう。
ただ整形外科だからと言って安心してはいけません。
基本的に整形外科とスポーツドクターは違います。
なのでその医者がスポーツに精通しているのかどうか
調べておくと良いでしょう。
✅️スポーツを一度休止すべきかどうかがわかる

先ほど「状況」と「受傷の程度」で
スポーツを止めるべきか判断すると言いました。
状況に関しては
「今後こんな必死にスポーツをする機会がない
(高校3年の引退をかけた試合)」
「何かを懸けている試合」などを想像していただければと思います。
これがリーグ戦の中の1つの試合だとすればすぐにやめさせます。
通年で闘うプロなどに関しては痛みが生じた時点で
やめさせた方が身のためです。
プロに関しては話が変わってきますが、体が商品となり、
ひどくなれば自分が食っていくことが出来なくなると言うことです。
そういった選手に限ってはどんな試合にあっても
悪化させないために理想としては初期でい痛みを食い止めたいところです。
もう一つの「受傷の程度」ですが、
これを判断するのは医療従事者の我々でも難しいと感じることがあります。
なので一般の方、指導者やコーチに知っておいてほしいこととしては、
・自分で動かせない
・明らかに変形をしている(あり得ない方向に足が曲がるなど)
・受傷してからすぐに立ち上がれない
・痛めた部分に体重をかけれない
・痛めた部分の近くの関節などに力が入らない
・混乱している
こんな場面にはすぐにスポーツをやめるべきだと思います。
専門家であれば「変形」や「腫れの程度」など様々な評価ができるので、
ある程度サルベージで来ますが、
不明な点には過剰に判断してなるべく止めにかかるべきです。
スポーツを続けることで悪化し、
取り替えしのつかないことになることも多々あるので注意が必要です。
✅️またケガしないためにはどうすればよいか?

ではもしケガをしてしまって、
もう一度ケガしないためには何をしたらよいでしょうか?
よく一般整形外科にいき、先生に言われるのは、
「痛みがひくまで安静にしていなさい」だと思います。
これは私も高校生の時には待つしか無いのかと落胆したのを覚えています。
ただ待つだけでは痛みはひいても、
もう一度ケガをしないという保障はありません。
ケガは雨漏りに例えられますが、
雨漏りしている床をずっと拭き続けても根本の屋根を直さない限り、
永遠に雨漏りします。
バケツをおいて雨水をためていってもいずれあふれてしまいます。
このあふれた状態が「ケガ」です。
一度休んでバケツの水が無くなっても雨漏りはしているので、
いずれバケツはいっぱいとなりあふれてしまいます。
ケガをしたらなぜそのケガをしてしまったのか、これを考える必要があります。
そのための専門家がアスレティックトレーナーや理学療法士になります。
優秀なスポーツドクターほど、我々トレーナーを頼ってくれます。
例えば・・・
足首の捻挫をして安静にしてろといわれた。
こういった際に、安静とは「患部」の安静です。
足首に負担をかけるなという意味です。
ということは足首以外の部分には不可を
ある程度かけても大丈夫と言うことです。
我々は捻挫の場合、股関節の筋トレや上半身の筋トレなど
使えるところはしっかり使い、来たるべき時のためにトレーニングを続けます。
なのでケガをした際にはまずはスポーツドクターに相談し、
専門的なトレーナーや理学療法士にアドバイスをもらうことが、
再度ケガをしないための方法であると考えています。
✅️まとめ
私自身が高校生の時に知っておきたかったことを本日書き出しました。
こういうことって中々教えてくれる人が身近にいないのが現実です。
ただ、理学療法士、アスレティックトレーナーになったことで
今ならこども達に後悔しないように選択肢を増やしてあげる事は出来ます。
「あのときにやめておけばこんな大ケガしなかった」など
こんな気持ちになってほしくありません。
教えたことをやるもやらないも自分次第。
私自身がPT・ATとして身につけた知識を皆さんに共有出来ればうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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