■keyword 理学療法士 スポーツ現場 出方
この記事の著者
理学療法士10年目
認定理学療法士【スポーツ理学療法・臨床教育】
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
普段は大学病院で勤務しながらスポーツ現場でもトレーナーとして働いてます。 高校生のサポートや、大会での救護活動を中心に、スポーツ現場に出ています。 臨床ではACL損傷後のリハビリテーションを中心におこなっております。
こんにちは、まつたくです。
普段理学療法士として働いています。
学生ですが、将来スポーツ現場で働きたいです。 どうしたらよいですか?
そんな質問をよく受けます。
実際、私もスポーツの現場に出たいなと思いつつ、全然出れなかった時期があります。(臨床1、2年目あたり)
今回は 理学療法士として働きながら、
- どうやってスポーツ現場に出ていくの?
- スポーツの現場にでていくためにはどんな準備が必要?
- スポーツ現場で活躍するためには?
こんな疑問に答えていきます。
✅️理学療法士として働きながら、どうやってスポーツ現場に出ていくの?
【結論】繋がりが大事
理学療法士がスポーツ現場にでるためには以下の方法があると思ってます。
- スポーツ現場に就職する
- スポーツに強いクリニックなどに就職して、現場にいかせてもらう
- 先輩などのつながりを持って紹介してもらう
- 自分がお世話になった教員の先生に声かけしてみる
- 患者さんから話を通してもらう
- 自分を売って営業する
私が思いつくにこれだけ上がってくるかなと思います。
一つずつ説明しますね。
①スポーツ現場に就職する
これは分かりやすいと思います。
ある意味1番早く、しかも最前線で仕事ができます。
ただこのハードルは高いかもしれません。
また、ここを目指すのであれば、
学生時代から結構スポーツの勉強しておいた方がよいと思います。
実際学生からいきなりスポーツ現場に就職した知り合いはいませんが、
最近では増えているケースでもあるかと思います。
地方では中々スポーツ現場での需要も増えてますが、
給料を充分にいただいて働いてる方はほんと一握りかと思います。
②スポーツに強いクリニックなどに就職して、現場にいかせてもらう
大学のチームやアマチュアやプロのチームでもクリニックと契約しているケースがあります。
そういったところに就職する事でスポーツ現場へ行きやすい環境に身を置くことができます。
私の知ってるクリニックでも契約してるところがあり、
就職してから約1年の研修をし、実技試験なども受けて、
スポーツ現場にいってよいという許可を得て現場にでていくようです。
そういったクリニックはしっかりとした教育もされてるので安心して現場にでれそうですね。
③先輩などのつながりを持って紹介してもらう
わたしはこのパターンにあたります。
すでにスポーツの現場にでてる先輩の理学療法士のところへ見学にいかせてもらったり、手伝わせてもらったりする事で現場での経験をつめます。
正直このパターンはかなり早く成長できると考えてます。
現場で先輩の仕事ぶりをみながら、実際にわからないことなどを勉強したりするので、成長速度は早いです。
先輩との繋がりはもちろん職場内でもあると思いますし、県士会内にスポーツの勉強会などがあればそちらを利用しても良いかと思います。
実習のような形で学習が進めれることができます。
④自分がお世話になった教員の先生に声かけしてみる
自分が卒業した高校や中学の顧問の先生にお声かけするというのも一つの手だと思います。
私は私立の高校をでたので幸いにも高校の時の顧問の先生は私が働いてからも健在でした。
そういった所に話を持ちかけていくのも良いかと思います。
これは良いかどうか分かりませんが、まずはボランティアでしっかりとこちらが結果を示す事が重要です。
結果がついてくれば、無報酬であるのはもったいないと、監督やコーチは言ってくれるところが多いです。
高校や中学の場合、中々予算をトレーナーにつけることが難しい部活もあるのでそこはうまいこと交渉をしないといけません。
一度母校にふらっと行ってみるのもいいかもしれません。
⑤患者さんから、話を通してもらう
当院ではACL術後の患者をスポーツ復帰までサポートしています。
そのスポーツ復帰する際に、実際に現場で確認したいという気持ちが強くなります。
その際に選手から一度監督やコーチに話をしていただき、伺わせていただくというケースがあります。
その場合は基本その患者さんをメインに見ていくのですが、その場で監督やコーチに交渉を持ちかけるという事もできます。
選手がケガで悩んでいませんか?私はこんな事が出来ます。
という風に交渉しても良いかと思います。
もちろん最初は渋られるかもしれません。
ただ、ケガで復帰した選手のパフォーマンスを見てもらえれば納得いく結果になると思うので、そこから介入を始めるというのもありです。
⑥自分を売って営業する
少しハードルが上がると思います。
自分で自分を売り込みに行くという方法もあります。
これには相当な熱意と自信が必要になるかと思います。
ただ、そこで働きたいという情熱などをしっかり伝えることが大切です。
しかし、人員を募集もしていないのにいきなりやってきて、自分をうっても仕方がありません。
どうやって自分を売り込むかはコミュニケーション良好やマネジメント能力を必要とします。
こういったことも可能であるという紹介程度はしておきます。
✅️スポーツの現場にでていくためにはどんな準備が必要?
【結論】 基本的な理学療法士の知識でも大丈夫ですが、スポーツ医学の知識が必要です
理学療法士は病気に対しての理学療法、いわゆるリハビリテーションについて詳しいですが、ではスポーツ現場に出た際にどんなことが起こるか想像が出来ているでしょうか?
病院ではケガや病院になったかを、しっかりカルテなどから情報収集して、問診を行い、評価、治療とつなげることをしていきます。
患者さんを見る前にしっかりとした準備をして、さあこんにちはという風になります。
ではスポーツの場面ではどうでしょう? 試合中にその場でケガをする事があります。
そのケガした直後の選手にあなたは何が出来ますか?
練習中にケガした選手に対して適切に評価をして、うまく復帰出来るようなプログラムを立てることができるでしょうか?
そういった際に重要なのがスポーツ医学の知識です。
学校によってはスポーツの勉強を確りする理学療法士の学校も出てきました。
そういった所でしっかり学んでいれば、現場ではすぐに身体が動くかもしれません。
一番に知っていてほしいのはBLSなどの応急処置の知識です。
スポーツの現場ではまれにですが、選手が死に至ることもあります。
まず大事なのは選手を死なせないことです。
そういった場面に出会ったとき、あなたはすぐに対応できますか?
そういったリスク管理能力をしっかり身につけておくことが重要です。
消防などでもBLSの講習会などを随時行っていますし、赤十字の救命救急処置の講習会もあります。
そういったことを学んでおくべきだと思います。
✅️スポーツ現場で活躍するためには?
【結論】コミュニケーション能力とマネジメント能力が問われます
もちろん知識や、技術は必要不可欠です。
ただ重要視してほしいのはコミュニケーション能力とマネジメント能力です。
まず選手と話す機会が一番多くなりますが、選手とのコミュニケーションがギクシャクしていれば選手から不満が出ます。
選手から不満の出るトレーナーをチームはおきたくありません。
またトレーナーは選手のみでは無く、監督・コーチとうまく連携を取って選手のマネジメントもしなければいけません。
監督・コーチとのコミュケーション能力が必要であると同時に、選手はケガのことなど監督などに言ってほしくないという選手もいます。
そういった際にどのように伝えるか、その選手をどのようにマネジメントすればうまくチームが回るのかなどを考えるマネジメント能力も必要とします。
マネジメント能力は選手にだけではなく、自分のマネジメントも重要になります。
特に自分の体調面などはしっかり把握しておき、時間の使い方や行動をしっかりと管理していく必要があります。
スポーツトレーナーをしていると中々自分の時間が取りづらくなりますが、そう言った中でも自己研鑽を続けていき、よりよいものが提供できるように常にアップデートし続けることも必要な能力かと思います。
✅️まとめ
いかがだったでしょうか?
私の体験を話すると、現在サポートしている選手は元々患者さんがいて、その子がキャプテンだったのでサポートできるよというと「先生に話してみます!」といって先生との話をつけてくれました。
その子は引退しましたが、今でも引き続きその部活をサポートしています。
また一番最初にスポーツ現場に出た際は、先輩と一緒に会場救護の現場に行き、見学をさせてもらいました。
先輩からの無茶ぶりなどもありましたがとても良い経験でした。
その後その会場救護は私1人で任せられるようにもなり、今でもその大会の会場救護へは足を運びます。
私は病院勤務しているので基本そういった先輩や患者さんからの紹介が多いです。
他にもスポーツドクターからお話を頂いたケースもありました。
そのチームは社会人チームでトップリーグを目指しているチームでした。
そのチームでの経験はとても良い経験であり、失敗もたくさんありましたがとても充実していました。
選手には必要とされましたが、監督やフロントに必要とされませんでした。そんな事もあります。
スポーツに関わることで何が起きるかというと、自分の自己効力感の向上が起きている気がします。
そんだけスポーツが好きで好きでたまりません。基本競技は問いません。
一生懸命に頑張る選手をしっかりサポートして行ければ良いなと思います。
最後まで読んでい頂きありがとうございました。
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