■Keyword:理学療法士 学生 後悔 しておいた方がよいこと
この記事の著者
理学療法士10年目
認定理学療法士【スポーツ理学療法・臨床教育】
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
普段は大学病院で勤務しながらスポーツ現場でもトレーナーとして働いてます。 高校生のサポートや、大会での救護活動を中心に、スポーツ現場に出ています。 臨床ではACL損傷後のリハビリテーションを中心におこなっております。
こんにちは、まつたくです。
今回島根県理学療法士会の仕事でいろいろな方にインタビューをして、
学生の時の話や臨床の話を聞かせていただく機会を得ました。
(動画を撮ってもらい編集させていただきました)
そんな中で学生向けて、こんなことやっておいた方がよいとか、
こんなことしておいたら良かったなってことを聞き、
自分はどうだろうと思ったので、それを記事にしてみようと思います。
- 臨床10年たって学生のときに学んでおいた方がよいと思う分野
- 学生のうちにしとけば良かったこと
- 臨床にでてからでも大丈夫だけど、なぜ学生のうちが良いのか?
✅ 臨床10年たって学生のときにしっかり学んでおいた方がよいと思う分野
【結論】結局1年生で習うような内容が大事
今となってはもっと学生のときにしとけば良かったと思うのは、解剖学、生理学、運動学です。
この3つは理学療法士として働く上で必要不可欠だなと今でも感じます。
患者さんの機能障害のことで悩んだときにはまずここを復習します。
その上でどうアプローチをするか、治療計画を立て直します。
正直ここを極めれば何とか法とか手段はあまり気にしなくても良いくらいには良くできると思います。
あとは私自身学生のときにハマってましたが、脳科学です。
ここは今となっては切っても切り離せない分野になってきています。
脳のことは難しいとハードルを上げてしまってるかもしれませんが、絶対に抑えておいた方がよいです。
わたしは運動器を見ることが多いですが、運動器を見る上でも脳科学の視点は必要です。
私が学生のころはそこまで脳科学の書籍が多くなかったですが、
唯一教科書になってた、森岡周先生の書籍を読み漁りました。
常に鞄に入れてるという感じでした。
森岡周:リハビリテーションのための脳・神経科学入門
この辺りは学生だった自分自身にしっかり言ってあげたいなと思います。
✅学生のうちにしとけば良かったこと
【結論】経験を増やす、勉強会に出てみる
今となっては働いてからまた勉強し直したのでそこそこの知識はありますが、やはり働き始めの1年ってすごく吸収することが多いんです。
そこで学生のときからのアドバンテージが効いてきます。
伸び率は同じにしても、どこからスタートするのかというところで差が出ます。
私は専門学校時代に縁があって地域の勉強会などにも参加させていただきました。
そこで出会った先輩方とは働いてからもお会いすることができ、今でも一緒に高め合える先輩となってます。
臨床が始まった時点でその勉強会についての分野に関しては周りの同期とは少しスタートが違ったというのもあり、早いうちから講師として話をさせていただく機会も多くなりました。
講師をするとなればまた勉強して知識をアップデートしますし、そこで勉強する大切さも学んだと思います。
また学生のうちはなんだかんだで【自由な時間】があります。
私が後悔してるのはこのときに海外に行ったり、県外にたくさん旅行に行っておけば良かったなと思います。
こんなことを実習に来ている学生には話したりするが、今年は残念ながら実習にでれてない学生が多い。
もしかしたらラッキーと思った学生もいるかもしれません。
ただ私が思う、臨床実習は長期にわたる面接であると考えてます。
そこである意味結果をだせば、施設側も是非きて欲しいというふうになりませんか?
優秀だとか関係なくこの学生と一緒に、働いてみたいなと思わせればよいと思います。
それがこびを売るとかそんなことではなく、一生懸命にやっていくということだと思います。
なので就活は最終学年からと決めつけず、行きたいところは早いうちからリサーチして、実習で行かせてもらえるように学校の教員に相談すればよいと思います。
現に実習先に入ってなかったけど、先生を通してうちにわざわざ実習にきた学生もいます。
たまたま募集がなく、ここに就職は出来ませんでしたが、一緒に働いてみたいなと思える学生でした。
✅臨床にでてからでも大丈夫だけど、なぜ学生のうちが良いのか?
【結論】働き始めのスタートが変わる
単純に考えて富士山を登るときに、一合目から登るのと、五合目から登るのとどちらが早く頂上につけると思いますか?
答えは言わずともわかると思います。
ただスタートが遅くてもダッシュくらいの勢いで一合目から登れば追いつけるかもしれませんが、ダッシュしてると見落とすこともあるかと思います。
のんびり景色を楽しみながら登って行きたいですよね。
ただ、先輩方の話を聞いてると、五合目からでもダッシュして上がっていってまだ頂上へはついてないそうです。
と考えるとやはり臨床のスタートがより良い位置にいなければ見えない景色もあるということです。
私はおそらくスタートが遅い方でした。
まだまだ三合目くらいかもしれません。
もっともっと努力しなければ患者さんにいい理学療法が提供できないなーと思ってます。
✅まとめ
今振り返ればやりたいこといっぱいあったなーと感じます。
いまやってることを学生のときから知ってれば、、、と後悔してますが、
ただ学生のときにやりたいことに出会ってても天狗になってすぐやめちゃったんだろなと思います。(自分の性格上)
理学療法士の学生の皆さん、「今」しかないですよ。
あとから始めても大丈夫ですが、なんでやってなかったんだろうと思っちゃいます。
私たち臨床家は、我々が10年かけて学んだことを、今の学生には5年、3年と短く学んでいただきたいと思ってます。
それが「教育」かなと勝手に思ってます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
- ACL損傷をゼロに!!
- 怪我に泣くスポーツ選手をゼロに!!
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